選択

消えない傷跡を優しく包み込んで | 忘れたいことなんて一つもない | たった一つの願いがありました | それは祈りにも似た、 | 切望するのは、ただ貴方が笑っていられること | 優しい笑顔の裏の非道く残酷な想い | 眠ってしまえばいい と、 | 明日になれば癒えるだなんて、そんなの嘘っぱち | 踊るマリオネットのように | その先に見えたものはとても温かな光 | その瞳に映っているのは私、それとも | その笑い方、全然似合ってないよ | そんな顔をさせるために手に取ったわけじゃない | 伝わらない想いこそ、こんなにも膨れ上がって | だから言ったでしょう、私の命はもうとっくに終わってる | それでもまた同じように昇る太陽は何よりも残酷だった | 弱い自分を呪うように | すれ違ったままの空間 | たとえば僕らがその時に出会っていれば | そんな時代に生きた私たちだけど、 | 記憶の片隅で微笑むきみ | 大切なものができました、と 嘘をつく | この手をすり抜けた 儚い約束 | 走り続けた人生で立ち止まったのは 貴方の前でだけ | 愛しすぎて 壊してしまいそうだから

万事屋

やさしさをください あたたかさをください | 見慣れた顔が妙に愛おしく思えた日 | 私が与える愛を どうか そのまま受け取らないで | まどろんだ朝に やさしい香り | 貴方たちに出会ったこと それが私の一番の失敗でした | 馬鹿みたいに優しく甘い | 君たちみたいになれたらどんなに楽だっただろう

<坂田銀時>

(さ) さよならも言わせてくれない / (か) かみつくような瞳で / (た) 確かに君はそこにあった / (ぎん) 銀色の世界に身体を沈めた / (と) 特別なんていらない / (き) キレイじゃなくてもいいよ
きらきらと反射した 雲のような髪の毛に | 伸べられた手を握り返した時のキミの表情 | 苦しみに耐える君は なんて悲痛で なんて美しい | 羽根の在り処も知らずに | そっと呟いた懺悔の言葉 | 猫のように自由気ままな生き方を学びました | 私にとっては最愛 | 背負い込んだものの重さに耐え切れなくなる前に | 「おかえり」と 優しく微笑む君がいて | 穏やかな午後 温かな腕の中 | まるでそれが罪滅ぼしだと告げているようで | 私があなたを好きなのは 過去を知らないからじゃない | 唇に甘いチョコレート | そして きみは 底を泳ぐ | 喪うことの怖さを一番知っているあなただから

<志村新八>

(し)沈まない月のように / (む)無限のやさしさ / (ら)ライクハーノットラブハー(メイビー) / (しん)浸透する侵蝕する / (ぱ)パクリと飲み込んだ君の気持ち / (ち)小さな感情の生まれた場所

<神楽>

(か)刈り取った感情 / (ぐ)ぐらついた視界に映ったもの / (ら)螺旋の先にある光

真選組

不器用にしか生きられない | それは依存ではなく | 君の知るところ | 誓う言の葉 | 誰よりも一緒だった | 明日を見つめて目を閉じる

<近藤勲>

(こん)こんなにも夢見てる | (ど)どうしようもなく愛してる | (う)嘘も偽りもいらない | (い)意識の外から呼びかける | (さ)さらば、ともよ | (お)押し潰した感情から

<土方十四郎>

(ひ)必死で背中を追いかけていた | (じ)ジッと見つめた瞳は揺れて | (か)過去からの脱出 | (た)頼むから、僕を弱くしないで | (と)とてもとてもうつくしいひと | (う)とてもとてもうつくしいひと | (し)知らないから知りたくない | (ろ)ろくでもないんだよ僕は | (う)うれしくてなきそう

<沖田総悟>

(お)追い求めたものは 簡単にこの手をすり抜けて | (き)綺麗すぎて 眩しすぎた | (た)ただ 澱んだ空を 美しいと思った | (そ)それって結局は逃げているだけ | (う)うるさいほどの この音は | (ご)託を並べて あなたに手を伸ばす

<山崎退>

(や)優しさの奥に潜む鬼 | (ま)真っすぐな道だけ歩いていたって | (ざ)ザラリと頬を掠める感触 | (き)きっとそれは何よりも強いということ | (さ)さみしさを埋めるのはどうかアナタの腕であって | (が)頑張って、今の僕には何て残酷 | (る)瑠璃色の宝物を抱えて

3Z

帰り道 その手に触れるのは大罪な気がして | 先生、どうして大人はなんでも背負いたがるんですか | 白いチョークの粉が雪のように舞った | 非常階段は夢の世界への扉 | 屋上から見下ろした世界は なんて ちっぽけ | 伸ばした指先が髪に触れた瞬間チャイムが鳴った | 保健室=私の居場所 | 手を拭くためのハンカチーフ、今は君の雫を拭いて | 前の席は 背中の大きな愛しい人 | 後ろの席は 僕を見上げる恋しい人 | そんなこと、教科書にだって書いてない | 生徒手帳なんて出会いの為の小道具よ | 少年の夢 叶い難き | 儚く散りゆく桜に埋もれて眠りたい | 差し出された手を振り払った瞬間、 | 響いた笑い声に抱いた殺意 | 巻きつけられた真っ赤なマフラーに 私は | 小さく笑った君の手を引いて | もう少しだけ、僕に時間をくれたら きっと大丈夫 | 諦めることと 忘れることは似ているようで全く違った