逆トリップしてきた貴方へ10のお題

そこに、君がいた
夢かもしれない、信じられない
君と過ごす初めての夜
何もかもが違ってみえたんだ
君との時間はやさしくて
いつの間にかこんなにも、
本当は私のほうが救われてた
きっと心のどこかでわかってた
泣かないよ、君の前では
ずっと心をつないでいよう
君を想う気持ちはずっと。



寒い冬を君と過ごすための10のセリフ

寒いと星が綺麗に見えるね
もう息が白いよ
もしかして震えてる?
ほらこうすれば、こんなにあったかいよ
マフラーはこれだけでいい?
手が冷たい人って心があったかいんだって
ほら、一緒に眠れば寒くない
手、つないでいい?
なんだか隣にいるだけで幸せだね
ぎゅっと抱きしめて
君といればいつだって心があったかいんだよ



同性愛者の恋模様10

戸惑うだけのこの感情
言い出せない聞き出せない
性質の悪い冗談
親友と恋人の境界線
泣きたくなるほどの恋情
むくわれない嫉妬心
この手を離さなければ大丈夫
それほど風は冷たくなかった
ありふれた恋愛風景
誰にも触れさせない
好きな気持ちは変わらない。何も変わらない。



いまはもういない君へ10の気持ち

全てが全てを拒絶する
涙なんて出てきてくれなかった
こんなにも鮮明に想い出せるのに
いつまでも、と誓うことができたなら
君もこんなに苦しいの
ただそっと君の手を握った(それは冷たくて温かかった)
これから先のこと
君はきっと泣かなだろうから
振り返ればきっと僕らは幸せだった
空を越えてきっと
空を見上げて君を想うよ



嘘つきな世界で生きる10題

現実さえ虚構で象られた世界で
純粋な嘘は君によってのみ真実となる
その空言さえも今は信じられる気がした
あなたの虚偽に騙されてあげる
捏ち上げた惚気にキスをひとつ
出鱈目な愛情表現
信じないことと信じられないことは紙一重だった
強がりくらい見抜いてほしかった
塗り重ねられた笑顔
本当を晒して暴いて、そして愛して
嘘でも良いから信じたかった



僕らが存在している10の証

目も開けられないような嵐の中で
つないだ手から1つになれる気がした
縛り付けられた未来に
一つずつ塞いでいった後に僕らに残ったもの
心の欠片を散らばらせたまま
僅かな痛みを感じていたい
掬い上げた心に涙を落とす
君の隣で生きている
静寂と暗闇の夜を越えて
それは小さな光の粒で
いつの間にか夜が明けていた



私が恐れる10のこと

思う以上に優しすぎること
君がいない時間に慣れきってしまうこと
失うときを待ち続けること
泣きつづけた涙が海になること
あなたを呼ぶ声をなくすこと
この幸せな夢から覚めること
あなたがいないと生きていけなくなること
愛しすぎてしまうこと
ぬくもりを感じられないこと
君が独りで泣いてること
依存といわれても否定しない



喉が渇いたときの10

正しい牛乳の飲み方
ペットボトルを投げつけて
果汁0.1%
ゆっくりと飲み下した甘ったるいそれ
炭酸一気飲みして君に告白
君がいつも飲んでたココア
痺れるような甘いコーヒー
ミックスジュースのこころ
ぬるくなった水のように
上下する喉を見つめた



スポーツデイに青春10題

汗とタオルと声援と
嬉し涙と悔し涙どっちが多い
走り抜けろ真夏の太陽
太陽に重なった白球
地面を思い切り蹴って
白線はどこまでも続く
努力の先に見えたもの
駆け出した新しい季節
試合終了五分前
君と僕とで勝負しよう