泣きそうになる10のシーン

君の手はあまりにもあたたかすぎた
何よりも大切なものをこの腕に抱きしめる
息もできないくらいあなたでいっぱい
小さなちいさな指きりをした
君が、わらった
何も見えない、何も見ない
見上げた月がぼやけて見えた
君が泣いていた
いつもそばにいてくれたんだね
ありがとう、あいしてくれて
きみがわらっていてくれるだけでぼくはなきそうになる



冷えてしまった10の恋

17/300件の受信メール
空欄が目立つカレンダー
君の腕がなくても平気になった
君を想うと胸が痛くなるだけなの
気付かないフリが上手になった私
もう君のえがおを思い出せない
怒るよりも笑って許すことの方が多くなったよね
嫌いって言われたほうがまだいい
あいしていたよ、愛した人
嘘だってわかってほしかった
もう本音がわかるほど想いはかよっていなかった



大切な人との10この想い出

なによりも大切なこと教えてくれた
いつもぼくを包んでくれていた
笑って見守ってくれてたこと知ってたよ
少しだけ照れたように手を引いて隣を歩いたね
頼ることが恥ずかしくて小さく抵抗した
抱きしめたあなたは想像よりもとても小さかった
いつもいつまでもどんなときも、
あなたがくれただけの想いをどうやったら返せるんだろう
いつまでも変わらない優しい眼差し
大きな気持ちをくれた
ぼくをみまもっていてくれてありがとう、いちばん初めに出会ったさいあいの女性 ( ヒト )



ペットな君へ12のしつけ

僕にだけ尻尾を振って
鎖は短くしておくよ
可愛がって 愛して
やさしく撫でて 強く抱きしめて
ほら、散歩に行くよ
餌はさっきあげただろう?
躾は厳しくしないと意味がないんだよ
垂れた耳にそっと唇を
僕の帰りを待つなんてしなくていい
眠る時は僕の腕の中で
君は僕の精神安定剤
君がいてくれるのならば他に何もいらない
ずっといっしょにいたいとおもうぼくはこっけいですか



彩られた世界に20のカラー

何色にも染まらない
涙色エンディング
おれんじ色の空に涙を映して
オレンジパフェ
群青パラソル
茶褐色の想い出
エメラルドグリーンは今何処に
水色の空に真っ白な雲を描く
純情パール
スケルトンユー
クリアブラックの視界
点々と散らばる紅
やさしいイエロー
クリーム色のクリーム
スカイブルーに羽ばたいて
きっとそれはパステルピンク
滲んだ墨
紫色の花の下で
空色ミラクル
彩ることを忘れた絵の具
どんなに色を重ねても君はきれいなままだった



ズルイ恋をした人へ10の駆け引き

貴方の弱みは全て知ってる
張り付いたままの笑み
その香りで忘れさせて
スリルを味わうのに 恋なんていらない
手に入れられないことが 快感
愛の言葉なんて 欲しくなかった
お互いに触れた場所から広がる熱は 幻影
きっとこれは罪を犯した私たちへの罰
ただ紡がれる貴方の声
ずっとずっと騙され続けてあげる
だましだまされ おちてゆく



狂うほどの恋に10の束縛

その羽根をちょうだい
手錠 足枷 まだ足りない?
どんなに泣いてももう遅いんだよ
心だけはあげないよ
雁字搦め
抱き寄せて 絡めて
髪の一本まで侵食されて、
その匂いですら愛おしいと思える狂気
もう手放す気なんてないから
どこにも行かないで ここが貴方の居場所
もうはなしてあげないよ、ずっと



少し大人になった君へ10の恋愛

体温を奪う
首筋に小さな赤し
やさしい愛撫
触れられるのに掴めない
その睦言でさえも、甘い蜜

振り返ると何もない
あまりにも近すぎて遠すぎる
貴方の指から滴った液体を舐め取る
キスマークのついたグラスに唇を寄せて
触れるだけで熱くなった
気持ちと熱のバランスがとれないんだ



今は遠い友達へ10の気持ち

なにもかもがうれしかった
もっとはやく気付ければよかったのにね
君と過ごせてよかったねって
色んな君を見るのが好きだった
色んな私を見てほしかった
今頃になって胸がしめつけられるの
なんでかな涙って出てこないものなんだね
きれいに笑う君がとても好きだよ
もっとずっと隣がいい
ずっと、ずっと私の特別
いつまでたっても君離れできないね



不器用すぎる僕らへ10の切なさ

手をつなぐことすらためらって
沈んでいく夕日をただ見つめていた
泣かない君にさよならを告げた
心のどこかで探している
たとえば僕がここで呼び止めたとしても
見えなかった、見ていなかった、見ようとしなかった
遅すぎたもの
全てはぼくらに委ねられていたのに
触れた指先にでさえ泣きそうになった
あいしてほしいと、願った
必要のない不安ばかりがうまれえは消えていった